家電製品から発せられる電磁波測定(10Hz~400kHz)調査(概要)

製品安全委員会


1.はじめに

 平成22年(2010年)11月に世界保健機関(WHO)の協力組織である国際非電離放射線防護委員会(以下「ICNIRP」という。)は、低周波電界および磁界の生物への影響についての数多くの科学研究、科学データ及び知見に基づき、平成10年(1998年)に示したガイドラインを見直して「時間変化する電界及び磁界へのばく露制限に関するガイドライン-1Hzから100kHz-」(以下「ガイドライン(2010)」という。)を公表した。
 家電製品協会はガイドライン(2010)が公表されたことと併せ、平成25年(2013年)に家電から発せられる電磁波を第三者測定機関(一般財団法人電気安全環境研究所および一般財団法人日本品質保証機構)へ依頼し代表的な家電製品について測定をした。
 また、平成27年(2015年)以降電磁界情報センターにて、新たに家電製品の電磁波測定が行われている。

2.測定方法

 本測定調査では、家電製品から発生する電磁界ばく露に関する測定方法として、国際規格IEC62233(人のばく露に関する家庭用及び類似用途の電気機器の電磁界の測定方法)に定められた測定方法に従った。

3.評価基準

 評価基準としては、平成22年(2010年)11月に公表されたICNIRPのガイドライン(2010)を用いた。

4.測定結果

 いずれの機器においても国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の基準200μTを超えるものはなかった。


平成27年(2015年)から平成30年(2018年) 電磁界情報センターによる測定結果(概要)
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図4 製品種類別の磁界測定値(磁束密度)(その2)

図5 IH機器の磁界測定値(磁束密度)

※出典:一般財団法人 電気安全環境研究所
     電磁界情報センターホームページ: JEICの調査活動/学会発表/家電から発生する磁界の評価 より


<参考> 令和3年(2021年) 電磁界情報センターによる
    ワイヤレス給電(WPT)技術を用いた充電方式の小型家電製品測定結果
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■電磁波に関しての質問やその他情報は、
 下記一般財団法人 電気安全環境研究所 電磁界情報センターホームページで
 詳しくご覧になれます。
  URL:電磁界情報センター (jeic-emf.jp)