第2章 E-VAN標準化内容
10.移動データ
(1)概要
移動データは流通企業からメーカーに対して、流通企業内の商品移動の情報をデータで日々提供するものです。
(2)運用上の注意点
- [1]
- 移動勘定の定義
移動データは移動元(店舗・倉庫)から商品が出庫した時点で作成します。 - [2]
-
基本運用
移動データは日次での作成・提供を基本とし、以下の要領でヘッダー日付をセットします。(項番5)データ日付年月日:商品の出庫日とする。
(項番16)対象期間 開始日:同上。
(項番17)対象期間 終了日:同上。 - [3]
- 例外
上記[2]での対応が困難な場合には週次・月次での作成・提供も可能です。
その場合は以下の要領でヘッダー日付をセットします。(項番5)データ日付年月日:対象期間の終了日をセット。
(項番16)対象期間 開始日:対象期間の開始日をセット。
(項番17)対象期間 終了日:対象期間の終了日をセット。例)2003年10月1日から2003年10月7日までのデータを累計し提供する場合は以下の通りです。
(項番5)データ日付年月日:「031007」
(項番16)対象期間 開始日:「20031001」
(項番17)対象期間 終了日:「20031007」尚、月次の場合も上記に準じてセットします。
- [4]
-
送信済みデータは以下の方法にて修正します。
- a. 全数取り消す場合
移動元店舗コードと移動先店舗コードを置き換えてデータを作成。 - b. 移動数量を減じる場合
移動元店舗コードと移動先店舗コードを置き換え、移動数量に差分をセット。 - c. 移動数量を増加する場合
移動数量に差分をセット。
- a. 全数取り消す場合
例) |
レコード 区分 |
データ 区分 |
移動元 店舗コード |
商品1 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
型番 |
移動先 店舗コード |
移動 数量 |
||||||
(送信済みデータ) |
D |
13 |
000010 |
ABC |
000100 |
20 |
||
a.全数取消 |
店舗コードを入れ替える |
D |
13 |
000100 |
ABC |
000010 |
20 |
|
b.数量減 |
店舗コードを入れ替え、 移動数量に差分セット。 この場合は20台→15台 |
D |
13 |
000100 |
ABC |
000010 |
5 |
|
c.数量増 |
移動数量に差分セット。 この場合は20台→25台 |
D |
13 |
000010 |
ABC |
000100 |
5 |
- [5]
- 付加情報
移動商品の在庫形態や移動理由の情報を付加できる場合は、自由使用欄を利用し下記の理由区分をセットします。
理由区分 |
移動商品の在庫形態、移動理由 |
---|---|
01 |
在庫備蓄センターの在庫品移動 |
02 |
在庫通過型センター納品の出庫 |
10 |
営業店舗間での在庫品の移動 |
20 |
実売店の在庫を、お客様配達・工事担当の店舗・センターへ移動 |
30 |
お客様配達・工事担当の店舗・センター在庫を実売店に振替 |
90 |
その他の理由による商品移動 |
(3)移動データフォーマットの説明
[1]ファイルヘッダー
○・・・必須、△・・・任意、×・・・不要(スペース)
No |
項目 |
タイプ |
開始 位置 |
桁数 (バイト) |
必須 ・ 任意 |
内容 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
レコード区分 |
X |
1 |
1 |
○ |
"A" |
|
2 |
データ種別 |
9 |
2 |
2 |
○ |
"13"移動データ |
|
3 |
データ 処理 |
年月日 |
9 |
4 |
6 |
○ |
処理日付(西暦:yymmdd) |
4 |
|||||||
時刻 |
9 |
10 |
6 |
○ |
処理時刻(hhmmss) |
||
5 |
データ日付年月日 |
9 |
16 |
6 |
○ |
①日次データ作成時:在庫移動日
②週次・月次データ作成時:対象期間の移動最終日
(西暦:yymmdd) |
|
6 |
データ 送信側 |
センターコード |
9 |
22 |
6 |
○ |
送信側の共通取引先コード |
7 |
|||||||
予備 |
9 |
28 |
2 |
○ |
"00" |
||
8 |
最終 送信先 |
センターコード |
9 |
30 |
6 |
○ |
最終送信先の共通取引先コード |
9
|
|||||||
予備 |
9 |
36 |
2 |
○ |
ステーションアドレス(双方取り決め) |
||
10 |
直接 送信先 |
センターコード |
9 |
38 |
6 |
△ |
8項同様またはALLゼロ(通常はALLゼロ) |
11
|
|||||||
予備 |
9 |
44 |
2 |
△ |
9項同様またはALLゼロ(通常はALLゼロ) |
||
12 |
レコードサイズ |
9 |
46 |
3 |
○ |
"256" |
|
13 |
レコード件数 |
9 |
49 |
6 |
○ |
ファイルヘッダーを含む1ファイル内のレコード件数 |
|
14 |
自由使用欄 |
9 |
55 |
5 |
△ |
双方取り決め事項 |
|
15 |
取引先コード |
9 |
60 |
6 |
○ |
発注企業指定の仕入先コード (サプライヤーの共通取引先コード) |
|
16 |
対象 期間 |
開始日 |
9 |
66 |
8 |
○ |
①日次データ作成時:在庫移動日 ②週次・月次データ作成時:対象期間の移動開始日 (西暦:yyyymmdd) |
17
|
|||||||
終了日 |
9 |
74 |
8 |
○ |
①日次データ作成時:在庫移動日 ②週次・月次データ作成時:対象期間の移動最終日 (西暦:yyyymmdd) |
||
18 |
余白 |
X |
82 |
175 |
× |
使用不可(スペース)
|
256Byte
[2]明細レコード
○・・・必須、△・・・任意、×・・・不要(スペース)
No |
項目 |
タイプ |
開始 位置 |
桁数 (バイト) |
必須 ・ 任意 |
内容 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
レコード区分 |
X |
1 |
1 |
○ |
"D" |
|
2 |
データ区分 |
9 |
2 |
2 |
○ |
"13"移動データ |
|
3 |
移動元店舗コード |
X |
4 |
6 |
○ |
移動元の店舗コード |
|
4 |
ループ数 |
9 |
10 |
1 |
○ |
下記の「商品1~5」でデータが存在する数(1~5) |
|
5 |
商 品 1 |
商品コード識別区分 |
X |
11 |
1 |
○ |
"T":標準,"F":短縮,"I":インストア |
6 |
商品コード |
X |
12 |
13 |
○ |
JANコード、または商品コード |
|
7 |
型番 |
X |
25 |
20 |
○ |
メーカー使用型番 |
|
8 |
移動先店舗コード |
X |
45 |
6 |
○ |
移動先の店舗コード |
|
9 |
移動数量 |
9 |
51 |
7 |
○ |
対象期間内の累計移動数量 |
|
10 |
商品2 |
X |
58 |
47 |
- |
商品1と同じ構成とする ※データがない場合はスペース |
|
11 |
商品3 |
X |
105 |
47 |
- |
||
12 |
商品4 |
X |
152 |
47 |
- |
||
13 |
商品5 |
X |
199 |
47 |
- |
||
14 |
自由使用欄 |
X |
246 |
11 |
△ |
双方取り決め事項をセット。取り決め無き場合はスペース |
256Byte
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