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4. 自然災害
自然災害発生時に起きる製品事故には、どのようなものがありますか?
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自然災害発生時に起きる製品事故と、災害発生後、ガスや電気が復旧した際に起きる製品事故に分けられます。
<備考>
地震、水害、落雷など、災害発生の状況により異なります。
・地震の場合、例として電気ストーブの上から、ものが落下してスイッチに降れ、電源が入り、周囲の可燃物が接触したことにより発火し火事に至ったケースがございます。その他、漏電が原因による発火が起こる場合があります。
・ガスや電気が復旧した際に起きる製品事故として、災害で破損・故障した製品に電気が流れショートして焼損する場合もあります。nite (独)製品評価技術基盤機構
自然災害をきっかけに発生する製品事故~備えは万全に~ より
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2019fy/prs190822.html
地震時に備えて、全般的にどのような注意をすればいいですか?
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地震による転倒・落下などの事故防止のために日頃から準備しておくことが大事です。地震の際の安全確保のために、転倒防止部品などで固定しましょう。万が一、地震が起きた場合は、慌てず落ち着いて対処しましょう。また、避難時に電気火災を防止するために、ブレーカーを落としてから避難することが大切です。また、強い揺れを感知したときにブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める「感震ブレーカー」を設置することも有効です。ふだんから自分自身でブレーカー(遮断器)の設置場所を確認しておきましょう。過去の大規模地震時に発生した火災のうち、原因が判明している6割以上が通電火災(停電復旧後、地震で損傷した家庭内の電気配線や家電製品から発火)など、電気による火災です。
<備考>消防庁 地震防災マニュアル
https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/index.html
地震時に備えて、テレビはどのような点に注意すればいいですか?
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スタンドの転倒防止用ネジ穴を利用して、付属のネジで設置面にしっかりと固定してください。さらに紐など(市販品など)を利用し、壁に固定するとより安全です。転倒防止の方法については取扱説明書の記載を参照してください。
地震時に備えて、冷蔵庫はどのような点に注意すればいいですか?
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冷蔵庫は地震が発生したときに、倒れる可能性があります。転倒防止用ベルトなど(市販品など)で壁や柱に固定してください。転倒防止ベルトを取り付ける場合は、壁や柱などの強度が十分あることを確認してください。詳しくは販売店などに問い合わせしてください。
地震時に備えて、電子レンジはどのような点に注意すればいいですか?
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水平で安定した場所か専用台に設置してください。また、上には物をのせないでください。転倒防止金具(市販品など)で固定する方法については取扱説明書の記載を参照してください。
地震時に備えて、洗濯機はどのような点に注意すればいいですか?
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使わないときは、水栓を閉めてください。オートストッパー付給水栓ジョイントの取り付けも有効です。
地震時の停電に備えて、ファクシミリはどのような点に注意すればいいですか?
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地震時の停電時に使用できる機種、できない機種があります。取扱説明書をよく読んで事前に機能確認しておくことをおすすめします。
地震時に備えて、給湯器はどのような点に注意すればいいですか?
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現在給湯器を設置している場合、設置説明書とおりの工事(アンカーボルト、振れ止めなどを使用し固定するなどの施工)がなされているか確認してください。設置説明書とおりに設置されていなかった場合は、設置業者にその旨を伝えて、説明書とおりにしっかり固定してもらうように依頼してください。また、これから給湯器を設置する場合、設置説明書とおりの工事を行っているかを、設置業者とともに確認してください。設置時に渡された書類は、その給湯器を使用している間は保管してください。
<備考>国民生活センター
>注目情報
>発表情報
>給湯器の貯湯タンクの転倒-大きな地震が起きて初めて見つかる設置不良「熊本地震の相談より」
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161020_1.html
地震時の停電に備えて、電話機はどのような機能付を選べばいいですか?
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地震時の停電時に、緊急連絡ができる通話機能付きの機種をおすすめします。メーカーによって、各機種により内容が異なりますので、カタログ、ホームページなどで適合する品番をお選びください。
地震時の停電に備えて、太陽光発電システムはどのような点に注意すればいいですか?
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太陽光発電システムで発電された電気を停電時に使用する為には、「自立運転モード」への切り替えが必要となります。天災や緊急時の停電は、前触れがなく突然発生するものです。このような緊急時こそ、太陽光発電システムの自立運転モードが大変役に立ちます。いざという時、本当に必要となる時に慌てることのないように、取扱説明書でその設定方法、使い方を事前に確認してください。
地震発生時、全般的にどのような注意をすればいいですか?
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落下・転倒した家電製品は電源プラグを抜きます。また、転倒・落下した家電製品は外観に異常がなくても、発煙、発火の危険もありますので、使用するのはやめてください。また、製品が一時的に使用可能な状態であっても、絶対にそのまま使用(通電)せず、必ず購入した販売店またはメーカーの修理相談窓口に連絡し、点検・修理を受けてください。また、屋外に避難する時は、火災防止のために必ずブレーカー(遮断器)を切ってください。
地震で停電した時、冷蔵庫はどのような点に注意をすればいいですか?
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停電中は、緩やかに庫内の温度が上昇していきます。 ドア開閉がまったくない状態であれば、2~3時間程度は冷えが保てます。停電中はドア開閉や新たに庫内へ食品を入れることはひかえることをおすすめします。 また、冷蔵室内の一番上の棚に氷や保冷材を入れた容器を置くことで、冷気の自然対流を利用して、若干の冷えを保つことができます。
※停電が長期間にわたる場合は、庫内の食品が傷んできますので早めに整理してください。
また、製氷庫の氷が溶けだしますので、製氷用の水タンクと製氷庫の氷を空にすることをお勧めいたします。
地震で停電した時、洗濯機はどのような点に注意すればいいですか?
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運転中に停電した場合は停電時点で運転は止まります。最初の状態に戻りますので、再度電源を入れ、やり直してください。停電してドア(ふた)がロックされた状態になった場合、停電中にロックを解除することはできません。停電が回復したら、電源を入れてください。ロックが解除されます。予約運転設定中に停電した場合は予約運転は解除されます。停電が回復したら、最初からやり直してください。
地震で停電した時、暖房器具・アイロンはどのような点に注意をすればいいですか?
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暖房器具やアイロンなど発熱する家電製品は、停電後の復帰時に備え、電源プラグをコンセントから抜いておいてください。モーターなどを応用した家電製品は起動時の電流が大きく、停電後の復帰時に家庭内のすべての家電製品が一斉に運転を始めると、ヒューズが切れたりブレーカが落ちるなど、家電製品への悪影響が考えられます。
地震で停電した時、加圧式炊飯器はどのような点に注意をすればいいですか?
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停電直後、液晶画面に圧力の表示が点灯している間はふたを開けないでください。中が加圧状態のため、中身が飛び出す場合があり、危険です。圧力表示が消えても、ふたを開けると蒸気口から蒸気が勢いよく吹き出す場合もありますので、注意してください。
地震で停電した時、IHクッキングヒーターはどのような点に注意をすればいいですか?
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調理中に停電した場合、「高温注意」表示を行いませんが、トッププレートやオーブン(グリル)ドアなどが熱くなっていますので、やけどに十分注意ください。停電復帰後、自動的に電源は入りません。
地震で停電した時、光電話は使えますか?
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停電中は使用できません。
地震で停電時した時、電話・ファクシミリは使えますか?
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最近の機種は一部機能を除き使用できる機種があります。また継続使用時間にも制限があります。詳しくは、取扱説明書や各社のホームページで確認してください。
自宅から避難する場合、ブレーカー(遮断器)はどうすればいいですか?
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避難する前にブレーカー(遮断器)は必ず落としてください。
ブレーカーを落とさないと、停電から復旧した際の送電時に火災などの2次被害の原因となる可能性があります。
家電製品の再使用時、全般的にはどのような注意をすればいいですか?
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電源プラグ・テーブルタップの緩みや抜けかけをチェックし、各製品の安全を確認した上でブレーカーを入れます。製品の外観に異常がなければ、1台ずつ電源スイッチを入れ、正常に動作するか確認します。電源スイッチを入れた時に異常(異常音、煙、異臭、動作不良など)がある場合は直ちにスイッチを切り、使用を中止し、電源プラグを抜いてください。異常の症状をメモした上で販売店に相談してください。
停電の際、家電製品の取扱いは、何に注意すればいいですか?
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停電になりましたら、家電製品の電源プラグをコンセントから抜いていただくことをおすすめします。
モーターなどを応用した家電製品は電源が入った時に電流を大きく使用します。停電から復帰するとご家庭内の家電製品が一斉に運転を始めるため、ヒューズやブレーカーが飛ぶなど電気製品への悪影響が考えられます。
できるのであれば、安全ブレーカー毎に1台ずつコンセントを接続し動作確認をお願いいたします。
停電から復帰後、冷蔵庫は、どのような点に注意すればいいですか?
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停電から復帰したら、冷蔵庫がまず動作しているかどうか確認してください。また、長い停電の場合、冷蔵庫/冷凍庫内の食品が傷んでいないか状態の確認をしてください。一度解凍された冷凍食品は廃棄することをお勧めいたします。
製氷庫付きの冷蔵庫は、製氷用庫内の氷が溶けだしている場合があります。また、復旧前の製氷用水タンク入れ替えと清掃を行ってください。 ※冷蔵庫は冷えるまでに時間がかかります。なるべく開閉はひかえてください。
液晶テレビが転倒して周辺部の画面が割れました。中央部は映っているので、このまま見続けてもいいですか?
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破損箇所が広がり、他の部品に影響を与える可能性がありますので、使用はひかえてください。購入した販売店またはメーカーに相談してください。
水害などの災害の備えについて、全般的にどのような注意をすればいいですか?
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台風や大雨などで浸水の恐れがある場合は、浸水の被害を受けないようにパソコンやラジオなどの移動可能な家電製品は、高い場所に移動させてください。電源プラグは漏電、ショート、感電などが発生する可能性があります。避難する場合は、ブレーカー(遮断器)を落としてください。
再使用時の安全確認について、全般的にはどのような注意をすればいいですか?
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浸水により水にぬれた電気製品や配線類は、漏電や故障の原因となるおそれがあります。一旦、電源プラグを抜き、使用を中止してください。そのまま使用(通電)せず、販売店またはメーカーの修理相談窓口に連絡し、点検・修理を受けてください。
津波、洪水などの水害で、太陽光発電システムが水没・浸水した時は、どのような注意をすればいいですか?
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太陽光発電設備のパワーコンディショナや、太陽電池パネルと電線との接続部は、水没・浸水している時に接近又は接触すると感電する恐れがありますので、近づいたり触れたりしないようにしてください。また、漂流物などにより、太陽電池パネル、集電箱及びパワーコンディショナが破損したり、接続している電線が切れたりしている場合は、周辺に近づくと感電する恐れがありますので、近づかないようにしてください。
落雷に備えて、全般的にどのような注意をすればいいですか?
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落雷によって発生した過電流や過電圧が、電線や電話線、テレビのアンテナ線を通じて建物内に伝わることで、家電製品が誤作動したり故障することがあります。また雷が鳴り出してからは、落雷による感電のおそれがありますので、家電製品の電源プラグや電源コード・テレビのアンテナ線、電話機コード・子機用充電台・電源プラグ・ACアダプターなどには触れないでください。
落雷発生時、全般的にどのような注意をすればいいですか?
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雷は電柱に落ちやすく、その時に雷の大電流がさらにそばの電線に電気を誘導します。 これを誘導雷と言います。瞬間ですが高電圧が発生し電灯線を通って家庭にも飛び込んできます これが家電製品を壊します。電源 スイッチが切ってあっても電子回路組み込みの器具は壊れます。 また電気器具の内部から地面に電気が逃げて壊れることもあります。配線は無関係です。家電製品の電源プラグをコンセントからぬくか、分電盤の引き込み開閉器(一番大きなブレーカー)を落としておけば落雷の被害を軽減できます。
落雷により家電製品が使用できなくなった場合は、どうすればいいですか?
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落雷により家電製品が使用できなくなった場合は、本体の電源を入れなおすことで復帰することがあります。それでも、電源が入らない場合は、故障の可能性がありますので、販売店、またはメーカーの修理窓口に相談の上、点検・修理を依頼してください。
落雷の場合、メーカー保証は受けられますか?
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落雷による故障・損傷は、メーカーの無料修理保証期間内でも有料になります。販売店の延長保証や火災保険(家財)などには、落雷被害を補償する保険が付けられるものもあります。