第1章 家電業界における流通情報化への取り組み
5.IPネットワーク(システム)について
(1)背景
家電業界では、1988年に稼動を開始した現行E-VANのネットワークや通信プロトコルについては、従来型のVANやJCA手順等のサービスを利用しています。
しかしながら最近ではEDI対象データが受発注だけでなく、納品・請求/支払・実売/在庫等に拡大する傾向にあります。これにより、ここ1~2年でデータ交換量が数倍になると予想されます。これらを現行の延長線で対応していくには、ネットワーク(VAN)料金の高コスト化・低速通信による非効率性の解消が課題となってきました。
(2)経過
一般財団法人家電製品協会では、日本電気大型店協会(NEBA)と共同で、新しいネットワークの検討を重ねてきた結果、IPネットワークのひとつであるNTTコミュニケーションズ(株)の「.com Exchange」の採用推進を2003年1月に決定いたしました。
これにより、流通企業・メーカー共に一つのネットワークサービスプロバイダーとの接続で全てのEDIデータ交換が可能になると共に、高速通信・利用料金の削減を享受できることになります。
(3)概要
- [1]現行E-VANのネットワークの課題
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家電業界では、E-VANのネットワークや通信プロトコルについては、従来型のVANやJCA手順等のサービスを利用しており、次のような課題があります。
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高いVAN利用料金
- 各E-VAN事業者ともにJCA手順等の旧通信設備の維持コストの負担が大きく、結果としてVAN利用料金が高くなっている。
(事業者によっては、JCA手順等のサポートを完全停止するところもあり)
- 各E-VAN事業者ともにJCA手順等の旧通信設備の維持コストの負担が大きく、結果としてVAN利用料金が高くなっている。
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JCA手順等による低速通信
- JCA手順等の低速手順(2400~9600bps程度)が主流で、大容量データ転送への対応困難。
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複数VAN業者への対応
- 流通企業とメーカーが接続している全てのVAN事業者に各々接続する必要があり、結果として業界全体が高コスト構造になっている。
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- [2]新しいIPネットワークについて
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▼IPネットワークのメリット
- [3]利用拡大に向けた取り組み
多くの流通企業に利用いただくため、日本情報通信(株)及びネットワークサービスプロバイダー業者と共同で推進してまいりますので、相談いただきますようお願いいたします。
尚、詳細につきましては、日本情報通信株式会社までお問い合せください。
IPネットワークシステム(.com Exchange)のお問合せ先
- 日本情報通信株式会社
- EDI事業本部 テクニカルサービス部
- 〒104-0044
- 住所:東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー15階
- E-Mail:edi-service@NIandC.co.jp
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